ニキビ跡の原因と特徴、レーザー治療のデメリット、また最新の治療法について

ニキビ跡になる原因  

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ニキビ跡のメカニズム

 ニキビの状態にある皮脂腺は、IL-1、IL-6、IL-8、TNF-αなどの炎症性サイトカインやPGE2、PGF2α、LTB4などの炎症性メディエーターを産生します。ニキビの病巣部位で大きく増えているアクネ菌(P.acnes)やサブスタンスP(Substance P)といわれる炎症で増える物質は、これらのサイトカインを産生し、ニキビを更に悪化させます

 また、これらの炎症性の物質は、皮脂腺から破壊物質であるマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)を放出して、周辺組織を破壊していきます。皮脂腺以外からも、皮膚の表皮の細胞や繊維芽細胞(FB:Fibroblast)からも破壊物質が出ます。これらの破壊物質が、にきびの皮脂腺や周辺組織を破壊し、ニキビによる炎症を拡大し、ひどい場合には、ニキビ跡として残ります

 すなわち、ニキビ跡は皮膚のコラーゲンやヒアルロン酸が破壊された結果なのです。

 

ニキビ跡、クレーターの皮膚の特徴

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ニキビの発症例

ニキビ跡、クレーターの皮膚では、皮膚の表皮が異常に厚くなるだけでなく、真皮が薄くなり、毛穴が開いてきます。毛穴は真皮が薄くなるに従って、皮膚の上方に移動していくため、一見大きくなったように思えます。このため、ニキビ跡の皮膚のほとんどの方で毛穴が開いて見えるのです。

Adipose Stem Cells with Conditioned Media for Treatment of Acne Vulgaris Scar

 

イントラセル等のレーザー治療のデメリットについて

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レーザー治療イメージ

 クレーター様のニキビ跡や肌質についてお悩みの方であれば、一度はレーザー治療についてお調べになったことがあるかもしれません。レーザー治療の原理は一度、皮膚にダメージを与え、皮膚の傷跡修復の治癒作用を利用して肌トラブルを改善することです。例として、イントラセルでは、超極細の針(マイクロニードル)を施術部位に挿し、針の先端からラジオ波を照射して真皮層に直接働きかけ、皮膚の創傷治癒作用を利用してニキビ跡・傷跡や肌質改善の改善を狙います。

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レーザー治療の原理

 しかし、イントラセルのように、表皮に照射せず皮膚ダメージを軽減した方法であっても必ずデメリットが存在します。
・赤みや熱感が残る
・2~3日など数日のダウンタイム※がある
・副作用として内出血、かさぶた、水疱、乾燥、色素沈着が起こる可能性がある
※ダウンタイム:施術によりダメージを受けた肌が施術前の状態にまで回復する時間のこと

これらのデメリットは、治癒作用を誘発するためとはいえ、一度皮膚にダメージを与えることが原因であるため避けられないことです。

 そして、レーザー治療は、皮膚を確実に傷つけ、皮膚がどんどん火傷を起こした状態に近づきます。幹細胞などの皮膚にダメージを与えない改善方法は、レーザーによって火傷を起こしていく方法とは全く別物です。

 当院では、幹細胞を用いた再生医療を実施しております。日本では当院が率先して実施している治療方法であり、皮膚にダメージを与えることなくニキビ跡の治療や皮膚改善の効果を得られることができます。

 

CD34陽性幹細胞と傷跡、ニキビ跡について

 CD34陽性幹細胞は、皮膚では主に毛穴に存在する細胞です。傷跡では、毛穴が破壊されていることが特徴になりますが、CD34幹細胞の移植で、毛穴が再生したとの研究報告があります。(ニキビ跡は傷跡です。)

毛穴が再生するということは、ほぼ正常な肌に近づくということになります。単に傷跡の形が治るだけではなく、毛穴までもが再生医療により、元通りに戻す事ができる時代になったのです。これはレーザーなどでは、全く不可能です。レーザーではより肌質を悪化させることがほぼ確実です。医学の進歩が凄まじいスピードで進んでいます。医師も患者も過去の治療にとらわれていてはいけないのです。

https://www.liebertpub.com/doi/abs/10.1089/wound.2019.0974

 

幹細胞によるニキビ跡、クレーター治療についてより詳しく知りたい方は下記リンク先をご覧ください。

tokyo-biyoukeisei-clinic.jp